認知機能検査とは?内容と流れを体験つきでやさしく解説

認知機能検査の内容と流れを家族向けに整理したアイキャッチ画像 免許更新・検査

認知機能検査は、75歳以上の方が免許を更新するときなどに受ける、記憶力・判断力の状況を確認するための検査です。内容は「手がかり再生」と「時間の見当識」の2つで、医師が行う認知症の診断とは別のものです。この記事では、検査の中身と当日の流れ、結果の見方、そして家族ができる準備を、警察庁の公表情報(2026年6月時点)に基づいてやさしく解説します。当サイトでは、検査の雰囲気を自宅で体験できる無料の体験テスト&トレーニングも用意しています。

認知機能検査を受けるのはどんなとき?

警察庁の案内では、対象は次のとおりです。

  • 更新のとき — 更新期間満了日の年齢が75歳以上の方。更新期間満了の6か月前から受検できます
  • 臨時に受けるとき — 75歳以上の方が信号無視など特定の交通違反をした場合

更新全体の流れ(検査→講習→更新手続き)は75歳以上の免許更新と認知機能検査の流れで解説しています。

検査の内容は2つだけ

① 手がかり再生(イラストの記憶)

一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行ったあと、覚えているイラストをヒントなしで答え、さらにヒントをもとに答える検査です。「覚える→別の作業をはさむ→思い出す」という流れが特徴で、初めてだと形式に戸惑う方が多い部分です。

② 時間の見当識

検査を受けているときの年・月・日・曜日・時間を答える検査です。緊張やド忘れで間違えることは誰にでもあるため、落ち着いて受けることが大切です。

この2つの「形式」は、当サイトの体験テスト&トレーニングの「記憶」「時間の見当識」で雰囲気を体験できます(実際の検査とは内容・採点が異なる形式体験です)。

認知機能検査の内容は2つ ① 手がかり再生(イラストの記憶) イラストを 覚える 別の課題 (採点には無関係) ヒントなしで 思い出す ヒントで 思い出す ② 時間の見当識 検査のときの「年・月・日・曜日・時間」を答える ※判定は「認知症のおそれあり/なし」の2区分。医師の診断に代わるものではありません(警察庁) ※この2つの形式は、当サイトの体験テストで進み方を事前に確認できます(内容・採点は本番と異なります)
図:認知機能検査の流れ(2026年6月時点の警察庁公表情報をもとに作成)

結果はどう判定される?

判定は「認知症のおそれがある」か「認知症のおそれがない」かの2区分です。「おそれがある」と判定された場合は、公安委員会からの連絡を受けて、臨時適性検査(専門医の診断)を受けるか、医師の診断書を提出することになります。その結果、認知症と診断された場合には、聴聞などの手続きを経て免許の取消し等の対象になります。

ここで覚えておきたいのは、警察庁自身が「この検査は簡易な手法であり、医師の行う認知症の診断や医療検査に代わるものではない」と明記していることです。検査結果はあくまで運転免許の手続き上の区分であり、「おそれあり=認知症」ではありません。逆に「おそれなし」でも、日常生活で気になる変化があれば、かかりつけ医への相談をおすすめします(認知症が疑われる親が運転をやめない時の相談先)。

家族ができる3つの準備

  • 形式に慣れる機会をつくる — 検査は内容より「初めての形式」への緊張でつまずきがちです。体験テストで「覚えて→思い出す」流れを一緒に試しておくと、当日の不安がやわらぎます
  • 日付の習慣づけ — 毎朝「今日は何月何日、何曜日」と声に出す習慣は、時間の見当識の流れを確認する材料になります
  • 結果が出たあとの話し合いを準備する — どんな結果でも「責めない」こと。声のかけ方は親の運転で言ってはいけない言葉・伝え方にまとめています

よくある質問

Q. 検査の前に形式体験をしても意味がありますか?

検査問題そのものの対策ではなく、「検査の進み方を事前に知る材料になる」意味があります。初めての形式で実力が出せないのはもったいないことです。当サイトの体験テストは形式体験用で、本番と同じ問題ではありません。

Q. 「認知症のおそれあり」と出たら、すぐ免許は取り消されますか?

いいえ。まず臨時適性検査(専門医の診断)か診断書の提出が求められ、認知症と診断された場合に聴聞などの手続きを経て取消し等が判断されます。検査の判定だけで自動的に取り消されるものではありません。

Q. 家族は検査に付き添えますか?

会場への送迎や手続きの手伝いは家族ができる大切なサポートです。検査自体は本人が受けますが、当日の持ち物確認や予約の手伝いは負担を大きく減らせます。

参考(公的情報):警察庁 認知機能検査について

※本記事は2026年6月時点の公表情報に基づきます。手数料や手続きの詳細は都道府県警察の案内をご確認ください。本記事は医療上の診断を行うものではありません。

認知機能検査は医療診断ではない

警察庁の認知機能検査は、75歳以上の免許更新などで関係する検査として案内されています。ただし、これは医師が行う認知症の診断ではありません。家族が『検査を受けるなら認知症だ』と決めつけると、本人は強く反発します。

認知症そのものの情報や支援は、厚生労働省の認知症施策など医療・福祉側の情報も確認してください。免許制度と医療相談を分けることが、家族の会話を落ち着かせます。

家族が知っておく流れ

場面確認すること家族の支え方
通知が届く検査、講習、更新の順番通知書を一緒に読む
検査前内容の概要、日時、場所不安をあおらず持ち物と移動を確認
結果後次に必要な講習や手続き結果を責めず、必要な相談先を確認
日常で不安がある道迷い、傷、同乗不安、服薬運転記録を残し医師や#8080へ相談

体験コンテンツを使う時の注意

自宅で形式体験や流れの確認をすることは、検査の雰囲気を知るうえで役立ちます。ただし、当サイトの体験コンテンツを含め、非公式の形式体験は本番の合否、認知症の有無、運転可否を判定するものではありません。

本人が不安を強く感じている場合は、問題を何度も解かせるより、当日の流れ、睡眠、メガネ、補聴器、服薬、移動手段を整える方が役立つことがあります。

家族が見落としやすい日常サイン

  • 慣れた道で迷う、帰宅が遅れる。
  • 車体の傷が増え、本人の説明が曖昧になる。
  • 同じ話や予定確認が増える。
  • 薬の飲み忘れ、眠気、体調不良が運転に重なる。
  • 運転の話になると強く怒る、避ける。

よくある質問

認知機能検査に通れば運転して安全ですか?

検査結果だけで日常の運転安全が保証されるわけではありません。家族が心配な場面は記録し、必要に応じて相談してください。

家族が検査の形式を体験させてもよいですか?

雰囲気を知る目的なら役立つ場合がありますが、責める形で繰り返すと本人の不安や反発が強くなります。

もの忘れが心配な場合はどこへ相談しますか?

かかりつけ医、地域包括支援センター、安全運転相談窓口などを状況に応じて確認してください。

家族会議で確認する5項目

確認項目見るポイント記事を読んだ後の行動
運転の不安道に迷う、接触、急ブレーキ、家族の同乗不安など、感情ではなく事実で見る日付、場所、状況、同乗者を短く記録する
本人の生活車を使っている用事が買い物、通院、仕事、趣味、家族送迎のどれかを分ける車をなくす話の前に、代替手段を1つ以上用意する
制度・窓口免許更新、自主返納、安全運転相談、医療相談、地域支援を混同しない一次情報は警察庁 認知機能検査警察庁 運転免許の更新等厚生労働省 認知症施策で確認する
費用と負担車の維持費だけでなく、タクシー代、配達料、家族送迎の時間も見る月額ではなく年額で比較し、家族間で負担を分ける
次の一歩今日決めることと、次回までに調べることを分ける関連ページは免許更新・検査ガイド運転技能検査で不合格の場合かかりつけ医への相談を確認する

家族内の役割分担を決める

親の運転問題は、長男や長女など一人だけが抱えると行き詰まりやすくなります。本人と同居している家族、遠方に住む家族、通院に付き添える家族、車や保険に詳しい家族で見えている情報が違うためです。記事を読んだ後は、誰が何を確認するかを分けると、次の行動に移しやすくなります。

特に大切なのは、本人へ直接話す人と、裏側で資料をそろえる人を分けることです。全員で一斉に説得すると、本人は責められているように感じます。まず家族内で資料をそろえ、本人に近い人が落ち着いて話すほうが、結果として早く前へ進みます。

役割担当すること避けたいこと
同居家族日常の運転場面、体調、車の使い方を記録するその場の怒りで免許返納を迫る
遠方家族公的情報、自治体支援、車の費用を調べる現場を見ずに結論だけ押し付ける
通院に関わる家族医師へ相談したい事実を短く整理する病名だけで運転可否を決めつける
車に詳しい家族保険、車検、修理、売却、保管の選択肢を比較する費用だけで処分を急ぐ
本人と話す人本人の不安と生活手段を先に聞く家族会議の多数決として伝える

相談先を間違えないための整理

親の運転で悩む家族がつまずきやすいのは、相談先を一つに絞ろうとすることです。免許制度は警察、体調や認知機能の不安は医療機関、日常生活や見守りは地域包括支援センター、買い物や通院の移動は自治体や地域交通の情報というように、相談先は役割で分けて考えます。

一つの窓口で全てが解決すると思うと、期待した答えが返ってこなかった時に家族が疲れてしまいます。逆に、窓口ごとの役割を分けておけば、警察には運転不安と制度、医師には体調や認知面、自治体には移動や生活支援という形で、質問が具体的になります。

困っている内容主な確認先相談前に用意する材料
免許更新や返納の制度警察庁、都道府県警察、運転免許センター年齢、通知の有無、免許証、本人意思
危ない運転が続く安全運転相談窓口、警察相談、家族内記録日時、場所、状況、同乗者、本人の反応
もの忘れや体調が気になるかかりつけ医、専門医、地域包括支援センター症状の変化、服薬、睡眠、事故未遂
車がない生活が不安自治体、地域交通、配達、家族送迎の調整買い物頻度、通院先、距離、時間帯、費用

やってはいけない進め方

  • 本人の前で家族だけが結論を決め、免許返納や車の処分を一方的に伝える。
  • 事故が起きていないから大丈夫、または一度危なかったから今すぐ返納、と極端に判断する。
  • 公的情報を確認せず、古い体験談や地域の噂だけで手続きや費用を決める。
  • 返納後の買い物、通院、外出、趣味の代替手段を決めないまま話を進める。
  • 医療相談、免許制度、家族の生活不安を一つの問題として混ぜてしまう。

家族が保存しておく実務メモ

読み終えたら、記事内容をそのまま結論にせず、家族用のメモに落とし込んでください。残す項目は、気になった運転場面、本人が車を使う用事、代替できそうな移動手段、相談したい窓口、次に話す日です。これだけでも、感情的な言い合いではなく、同じ資料を見ながら話す準備になります。

公式検査の形式体験とサイト独自セルフチェックを分ける

区分内容注意点
公式検査の形式体験手がかり再生、時間の見当識本番の問題、採点、合否を再現するものではありません
サイト独自のセルフチェック反応速度、まぶしさ、危険予測など家族で話し合う材料であり、運転可否や認知症の判定ではありません

当サイトの体験コンテンツは、検査の進み方を事前に知る材料です。公式検査対策、点数改善、医学的診断、運転許可の判断として使わないでください。

更新手続きの中で認知機能検査がどこに入るか

認知機能検査は単独の試験ではなく、75歳以上の免許更新手続きの一部です。全体の中での位置づけを知っておくと、通知書の順番が読みやすくなります。

  • 75歳以上は、更新の際に認知機能検査を受けます(警察庁「認知機能検査について」)。
  • 検査では「認知症のおそれがある方」または「認知症のおそれがない方」のいずれかの判定が示されます。
  • 「おそれがある」とされた場合は、公安委員会からの連絡に従い、医師の診断へ進む流れがあります。
  • 一定の違反歴がある場合は、別に運転技能検査の対象になることがあります。
  • これらを終えてから高齢者講習を受け、更新する流れが基本です(高齢者の安全運転対策)。

現在の仕組みは令和2年改正道路交通法に基づくものです。検査の順番や会場での説明は地域・会場によって異なるため、最終的な案内は通知書と都道府県警察の公式情報で確認してください(確認日:2026年6月29日)。

検査当日の持ち物と流れの確認のしかた

当日に家族が慌てないよう、持ち物と流れは前もって整理しておきます。具体的な手数料や所要時間は会場・都道府県で異なるため、ここでは「何を確認するか」を整理します。

  • 通知書(検査・講習の案内)と運転免許証
  • ふだん使っている眼鏡・補聴器
  • 通知書に記載された手数料(金額は通知書で確認)
  • 会場の場所、受付時間、予約の有無

検査は記憶力や判断力の状況を確認する簡易な手法であり、警察庁も、医師が行う認知症の診断や医療検査に代わるものではないと説明しています。結果だけで家族が運転の可否を決めるのではなく、不安があれば安全運転相談窓口#8080)やかかりつけ医に相談してください(確認日:2026年6月29日)。

認知機能検査を受けないと更新できない

75歳以上の方が運転免許を更新するには、認知機能検査を受けることが必要です。警察庁も、更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、認知機能検査等を受けなければならないと説明しています。

これは合否で運転を止めるための手続きではなく、更新に必要な確認の一部です。とはいえ、案内が届いてから予約が取りにくいこともあるため、検査と高齢者講習の予約は早めに進めると、更新期限に余裕を持てます。期限や会場は通知書と都道府県警察の案内で確認してください(確認日:2026年6月29日)。

まとめ

認知機能検査は医療診断ではありません。公式検査の形式体験と、サイト独自のセルフチェックを分けて理解することが大切です。

次に読む記事、参考情報、執筆・編集情報の順で確認できるよう、記事末尾の構成も統一しています。

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参考情報・公式情報

  • 警察庁 認知機能検査(確認日: 2026年6月26日)
  • 警察庁 運転免許の更新等(確認日: 2026年6月26日)
  • 厚生労働省 認知症施策(確認日: 2026年6月26日)
  • 本記事は一般的な情報整理です。個別の運転可否、医学的診断、免許更新・返納手続きの確定判断、費用見積もりを行うものではありません。必要に応じて都道府県警察、医療機関、自治体、専門窓口に確認してください。

執筆・編集情報

項目内容
執筆・編集親の運転相談室 運営者
専門家による個別監修なし
確認方法警察庁、厚生労働省、国土交通省、自治体等の公式情報を確認
最終確認日2026年6月26日

専門家監修なしの注意書き

本記事は一般的な情報整理であり、専門家監修済みの記事ではありません。個別の運転可否、医学的診断、法的判断、免許更新・返納手続きの確定判断を行うものではありません。

地域差や個別事情がある場合は、本人の住所地を管轄する都道府県警察、医療機関、自治体、地域包括支援センターなどに確認してください。

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