先に結論:認知機能検査は検査終了後に採点され、結果は書面で通知されます。警察庁の進行要領では、採点後に結果を個別に伝え、結果通知書を交付する流れが示されています。必ず「後日郵送を待つ」という意味ではありません。
- 結果通知書で見る場所:判定、次の講習・手続き、問い合わせ先
- 保管:結果通知書は免許更新手続きで持参するため、なくさないようにする
- 「認知症のおそれがある」場合:認知症の診断そのものではなく、臨時適性検査または診断書提出の案内を確認する
確認元:警察庁「認知機能検査について」、警察庁「認知機能検査進行要領」(2026年7月17日確認)
検査が終わった日の夕方、親から短い電話が来ることがあります。
「終わったよ。結果はあとで来るみたいだ」
その声を聞いて、家族の方が落ち着かなくなる。台所で夕飯の支度をしながら、スマートフォンで「認知機能検査 結果 いつ分かる」と検索する。本人に聞いても「よく分からない」と言う。通知書には何か書いてあった気がするけれど、実家に置いてある。
「その場で分かるのか」
「後日郵送なのか」
「悪い結果だったら、すぐ免許が取り消されるのか」
「家族は先に何を準備しておけばいいのか」
まず結論から言うと、警察庁は、認知機能検査について、検査終了後に採点が行われ、点数に応じて「認知症のおそれがある方」または「認知症のおそれがない方」のいずれかの判定が行われ、結果は書面、はがき等を含む形で通知されると説明しています。
ただし、具体的に「何日後に届くか」「当日どこまで説明されるか」は、会場や都道府県警察の運用、受検した検査の種類によって確認が必要です。届いた通知書、受検した会場、都道府県警察の公式案内を優先してください。
この記事では、認知機能検査の結果がどう通知されるのか、結果通知を見た家族が何を確認すべきか、「認知症のおそれがある」とされた場合にどう進むのかを、公的情報をもとに整理します。
本記事は一般的な情報整理を目的としています。警察庁や都道府県警察が実施する公式検査ではなく、免許更新の結果、認知症の診断、運転可否を判定するものではありません。最終的な案内は、届いた通知書と都道府県警察の公式情報をご確認ください。
認知機能検査の結果は当日分かる?通知方法の基本
認知機能検査の結果について、警察庁は次の流れを示しています。
- 検査終了後、採点が行われる
- 点数に応じて判定が行われる
- 結果は書面、はがき等を含む形で通知される
ここで家族が注意したいのは、「採点される」と「その場で家族が詳しく分かる」は同じではないことです。公式ページでは、結果は書面で通知されると説明されています。したがって、本人から「よく分からなかった」と聞いても、それだけで悪い結果だと決めつける必要はありません。
まず確認するもの:
- 認知機能検査等の通知書
- 検査会場でもらった書類
- 結果通知の書面
- 次に受ける講習や手続きの案内
- 問い合わせ先として書かれている都道府県警察や運転免許センター
家族が離れて暮らしている場合は、本人に電話で詳しく聞くより、書類の写真を送ってもらう方が確実です。ただし、個人情報が含まれることがあるため、家族内で扱いに注意してください。
関連記事: 認知機能検査とは?
「いつ分かる?」と聞かれたときの答え方
親から「結果はいつ分かるんだ」と聞かれたとき、家族が焦って断定しないことが大切です。
避けたい答え方:
たぶん今日分かるはずだよ。
悪かったらすぐ連絡が来るんじゃない?
使いやすい答え方:
警察庁の説明では、結果は書面で通知されることになっているみたい。
何日後かは会場や地域で違うかもしれないから、もらった書類を一緒に見よう。
本人が不安そうなら、さらにこう続けます。
結果だけで家族が決めつける話ではないよ。
書面が来たら、次に何を確認するか一緒に見よう。
この言い方なら、本人に「悪かったら終わり」という圧をかけずに済みます。
結果通知書の見方:どこから確認するか
結果通知が届いたら、最初に見るのは点数だけではありません。
通知書の記載内容そのもの——総合点36点の意味や判定の読み方——を項目ごとに詳しく確認したい場合は、認知機能検査結果通知書の見方にまとめています。このページでは、届いてからの流れと家族の対応を中心に確認します。
確認したいポイント:
- 判定の記載
- 次に必要な手続き
- 高齢者講習や運転技能検査との関係
- 期限や予約の有無
- 問い合わせ先
警察庁は、認知機能検査の結果として、「認知症のおそれがある方」または「認知症のおそれがない方」のいずれかの判定が行われると説明しています。
ここで大切なのは、「認知症のおそれがある」という判定と、医師による認知症の診断は同じではないことです。警察庁も、認知機能検査は受検者の記憶力や判断力の状況を確認する簡易な手法であり、医師の行う認知症の診断や医療検査に代わるものではないと説明しています。
家族が本人に言ってはいけないのは、次のような言葉です。
- 認知症と出たんだね
- もう運転はできないね
- これで返納決定だね
- 家族が言ったとおりだった
結果通知は、本人を責める材料ではありません。次の手続きを確認するための書類です。
「認知症のおそれがない」とされた場合
「認知症のおそれがない」とされた場合でも、それで運転について何も考えなくてよい、という意味ではありません。
認知機能検査は、免許更新手続きの一部です。75歳以上の更新では、高齢者講習や、一定の違反歴がある場合の運転技能検査など、他の手続きが関係することがあります。通知書の順番に沿って、予約や持ち物を確認します。
家族が確認すること:
- 次に受ける講習や手続きはあるか
- 更新期限に間に合う予約になっているか
- 会場までの移動手段は大丈夫か
- 眼鏡、補聴器、薬、体調管理に不安はないか
- 家族が同乗して気になっている運転変化は別に記録しているか
検査結果が「おそれがない」でも、日常の運転でヒヤリハットが続いている場合は、家族だけで流さず、別の問題として整理します。
関連記事: ヒヤリハットを記録する方法
「認知症のおそれがある」とされた場合
検査の結果、「認知症のおそれがある」と判定された場合、警察庁は、公安委員会、つまり警察から連絡があり、臨時適性検査または診断書提出命令により医師の診断を受けることになると説明しています。
この段階で家族がやるべきことは、本人を責めることではありません。まず、書類の内容を確認し、期限、提出先、受診の必要性、問い合わせ先を整理します。
確認したいこと:
- 公安委員会や警察からの連絡内容
- 臨時適性検査か、診断書提出命令か
- 医師の診断を受ける期限
- 診断書の提出先
- 免許更新手続きとの関係
- 本人が普段かかっている医療機関
本人に伝えるときは、次のようにします。
この結果だけで家族が認知症と決める話ではないよ。
次に医師の診断を受ける流れが書かれているから、
期限と相談先を一緒に確認しよう。
ここで「だから言ったでしょ」と言うと、本人は書類を見せなくなったり、受診を拒んだりすることがあります。家族に必要なのは、勝つことではなく、手続きを止めないことです。
関連記事: 認知症のおそれがあると判定された後の流れ
家族がすぐ確認したい5つのこと
結果通知が届いたら、家族は次の5つを確認します。
| 確認すること | 見る理由 |
|---|---|
| 判定の文言 | 次の手続きの有無を把握するため |
| 期限 | 予約や受診が遅れないようにするため |
| 問い合わせ先 | 分からない点を公式窓口へ確認するため |
| 次に必要な書類 | 診断書や講習予約の準備をするため |
| 本人の生活予定 | 通院、買い物、家族送迎と重ならないようにするため |
離れて暮らす家族の場合は、書類の写真を送ってもらい、見ながら電話すると進めやすくなります。
ただし、免許証番号、住所、生年月日などの個人情報が写ることがあります。家族LINEに何でも流すのではなく、必要な人だけで扱います。
結果を見たあとに言わない方がよい言葉
認知機能検査の結果は、本人にとってかなり重い書類です。
家族が不安になるほど、言葉が強くなりやすいです。
避けたい言葉:
- ほら、やっぱりね
- もう運転は無理
- 免許はあきらめて
- 認知症ってことだよ
- 家族に迷惑をかけないで
代わりに使いたい言葉:
- 次に何をするか一緒に見よう
- この書類だけで家族が決める話ではないよ
- 医師や相談窓口に確認しよう
- 病院や買い物に困らない方法も一緒に考えよう
- 期限だけ先に確認しよう
本人の尊厳を守る言い方を選ぶことは、きれいごとではありません。手続きを前に進めるための実務です。本人が書類を隠したり、会話を拒んだりすると、家族も相談先につなげにくくなります。
不安が強いときの相談先
結果通知を見ても分からないことがある場合は、自己判断で進めず、公式の相談先を使います。
相談先の候補:
- 通知書に書かれている問い合わせ先
- 都道府県警察の運転免許センター
- 安全運転相談窓口
- 全国統一の安全運転相談ダイヤル
#8080 - かかりつけ医
- 地域包括支援センター
警察庁は、安全運転相談窓口について、運転に不安のある高齢ドライバー本人やその家族が相談できる窓口として案内しています。電話でも相談できるように、全国統一の専用相談ダイヤル #8080 が設けられています。
検査結果や免許手続きそのものは、通知書や都道府県警察の案内を優先します。一方で、本人の生活、通院、買い物、見守り、受診付き添いの不安がある場合は、地域包括支援センターやかかりつけ医にも相談します。
関連記事: 安全運転相談ダイヤル
無料体験ナビで確認できること・できないこと
当サイトの無料体験ナビは、認知機能検査の雰囲気や流れを知るための補助です。
できること:
- 手がかり再生や時間の見当識に近い流れを体験する
- 結果通知前に、本人がどこで緊張しやすいかを知る
- 家族が通知書、予約、持ち物、相談先を整理するきっかけにする
- 検査後に、次の確認順を家族で共有する
できないこと:
- 公式検査と同じ結果を出す
- 認知機能検査の判定を予測する
- 認知症かどうかを診断する
- 免許更新の可否や運転可否を判定する
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公式検査ではありません。免許更新の結果、認知症の診断、運転可否を判定するものではなく、制度と流れを理解するための体験コンテンツです。
よくある質問
Q. 認知機能検査の結果は当日分かりますか?
警察庁は、検査終了後に採点が行われ、結果は書面、はがき等を含む形で通知されると説明しています。会場でどこまで説明されるか、何日後に届くかは、受検した会場や都道府県警察の案内で確認してください。
Q. 結果通知が届くまで家族は何をすればよいですか?
通知書、検査会場でもらった書類、次の講習や予約の有無を確認します。本人が不安になっている場合は、結果だけで家族が決めつけないこと、書面が来たら一緒に見ることを伝えておくとよいです。
Q. 「認知症のおそれがある」と書かれていたら、認知症ということですか?
家族がその文言だけで認知症と決めることは避けます。警察庁は、認知機能検査は医師の行う認知症の診断や医療検査に代わるものではないと説明しています。「認知症のおそれがある」とされた場合は、公安委員会からの連絡に従い、医師の診断へ進む流れがあります。
Q. 悪い結果だったらすぐ免許が取り消されますか?
警察庁の説明では、「認知症のおそれがある」と判定された場合、公安委員会から連絡があり、臨時適性検査または診断書提出命令により医師の診断を受けることになります。認知症であると診断された場合は、聴聞等の手続きを経た上で免許の取消しまたは効力の停止を受ける流れです。通知書や警察からの案内を確認してください。
Q. 家族だけで問い合わせてもよいですか?
手続きの個別情報は本人確認や個人情報の関係で確認範囲が限られる場合があります。ただし、警察庁は安全運転相談窓口を、高齢ドライバー本人や家族が相談できる窓口として案内しています。本人の同意を得て書類を見ながら相談すると進めやすくなります。
Q. 結果が良ければ、運転の不安は気にしなくてよいですか?
認知機能検査の結果だけで、日常の運転不安がすべて解消するわけではありません。車の傷、道迷い、駐車場でのヒヤリハット、家族が同乗して怖かった場面がある場合は、別途記録し、安全運転相談窓口などに相談することを検討してください。
まとめ
認知機能検査の結果は、警察庁の説明では、検査終了後に採点され、点数に応じて判定が行われ、書面、はがき等を含む形で通知されます。具体的な時期や説明方法は、通知書、受検会場、都道府県警察の公式案内で確認します。
結果通知で大切なのは、家族が先回りして認知症や運転可否を決めつけないことです。「認知症のおそれがある」とされた場合でも、医師の診断へ進む流れがあり、検査結果そのものが医学的診断ではありません。
書類が届いたら、判定、期限、次の手続き、問い合わせ先を確認します。不安が強い場合は、安全運転相談窓口、運転免許センター、かかりつけ医、地域包括支援センターなどにつなげます。
参考情報
- 警察庁「認知機能検査について」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html
- 警察庁「高齢運転者対策の概要」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/pdf/r08_koureiuntengaiyou.pdf
- 警察庁「安全運転相談窓口について」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/conferennce_out_line.html
執筆・編集情報
- 執筆・編集: 親の運転相談室 運営者
- 専門資格者による個別監修: なし
- 主な確認先: 警察庁
- 最終確認日: 2026年6月22日
本記事は一般的な情報整理を目的としており、個別の運転可否、医学的診断、法的判断を行うものではありません。

