運転技能検査の対象になる11の違反行為|違反歴の対象期間

運転技能検査の対象となる違反行為と期間を確認するアイキャッチ画像 免許更新・検査


先に結論:運転技能検査の対象は、免許更新時に75歳以上となり、基準期間内に対象の違反行為がある方です。75歳以上の全員が受けるわけではありません。

対象になる違反行為 信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反、踏切不停止等、交差点右左折方法違反等、交差点安全進行義務違反等、横断歩行者等妨害等、安全運転義務違反、携帯電話使用等の11区分
対象期間 有効期間満了日の直前の誕生日の160日前の日を基準とする前3年間
最終確認 家族の記憶だけで判断せず、届いた通知書と都道府県警察・運転免許センターで確認

確認元:警察庁「運転技能検査について」(2026年7月17日確認)

免許更新の通知書を見ながら、親がぽつりと言います。

「運転技能検査って書いてある気がする。これ、俺も受けるのか」

その瞬間、家族の方が一気に不安になります。以前、父が一時停止で警察に止められたことがあった。母も「そういえばスピード違反があったんじゃない」と言う。兄弟姉妹のLINEでは、「それって更新できないってこと?」という話になりかける。

でも、ここで大切なのは、家族が記憶だけで対象かどうかを決めないことです。

警察庁は、75歳以上で一定の違反歴がある方について、運転技能検査に合格しなければ運転免許証の更新を受けることができなくなると説明しています。対象となる違反歴には、信号無視、速度超過、一時停止に関係するもの、横断歩行者等妨害等、安全運転義務違反、携帯電話使用等などが含まれます。

ただし、「何か違反をしたことがある」だけで、家族が対象だと断定するものではありません。対象期間、車種、違反行為の種類、通知書の記載を確認する必要があります。

この記事では、運転技能検査が必要になる一定の違反歴とは何か、対象期間をどう見るか、家族が通知書で何を確認するか、本人にどう伝えるかを、公的情報をもとに整理します。

本記事は一般的な情報整理を目的としています。警察庁や都道府県警察が実施する公式検査ではなく、免許更新の結果、認知症の診断、運転可否を判定するものではありません。実際の対象可否、日時、会場、手続きは、届いた通知書と都道府県警察の公式情報をご確認ください。

まず結論:75歳以上で一定の違反歴がある場合に対象になる

運転技能検査は、75歳以上のすべての人が必ず受けるものではありません。

警察庁は、運転技能検査について、75歳以上で一定の違反歴がある方が対象となり、運転技能検査に合格しなければ運転免許証の更新を受けることができないと説明しています。

家族が最初に確認することは、次の3つです。

  1. 更新期間満了時の年齢が75歳以上か
  2. 通知書に運転技能検査の対象と書かれているか
  3. 過去の違反が警察庁の示す「一定の違反歴」に当たる可能性があるか

ここで注意したいのは、「75歳以上だから全員が対象」ではないことです。また、「一度違反した記憶があるから必ず対象」とも言えません。最終的には、通知書と都道府県警察、運転免許センターの案内を確認します。

関連記事: 75歳以上の運転免許更新ガイド

対象期間は「直前の誕生日の160日前」から見る

運転技能検査の対象になる違反歴で、家族がつまずきやすいのが期間の見方です。

警察庁は、運転免許証の更新を受けようとする場合、運転免許証の有効期間が満了する日の直前の誕生日の160日前の日の前3年間に、対象となる違反行為を行った方が対象になると説明しています。やむを得ない理由で期間前更新を申請する場合は、その申請日が基準になる場合があります。

少し難しいので、家族向けにはこう整理します。

今日から3年前ではなく、
免許の有効期間が満了する日の直前の誕生日を基準にして、
その160日前の日から見た前3年間を確認する。

つまり、「去年違反したから必ず対象」「3年以上前だから絶対関係ない」と家族が簡単に決めない方がよいです。

実務では、次の順番で確認します。

  • 通知書に運転技能検査の対象と書かれているか
  • 違反がいつのものか
  • どの車種での違反か
  • どの違反名か
  • 分からない場合は運転免許センターへ確認する

家族が記憶だけで計算するより、通知書と公式窓口を優先します。

運転技能検査の対象になる11の違反行為

警察庁の「運転技能検査について」では、対象となる違反行為として次のものが挙げられています。

対象となる違反行為 家族向けの見方
信号無視 赤信号など信号に従わなかった違反
通行区分違反 通行すべき区分に従わなかった違反
通行帯違反等 車線や通行帯に関する違反
速度超過 速度違反
横断等禁止違反 横断などが禁止されている場所での違反
踏切不停止等・遮断踏切立入り 踏切での停止や遮断踏切への立入りに関する違反
交差点右左折方法違反等 右左折の方法に関する違反
交差点安全進行義務違反等 交差点を安全に進行する義務に関する違反
横断歩行者等妨害等 横断歩道の歩行者などを妨害する違反
安全運転義務違反 安全運転の義務に関する違反
携帯電話使用等 運転中の携帯電話使用などに関する違反

この表を見た家族は、「父のあの違反はどれに当たるのか」と考えたくなります。ただし、違反名は正式な記録や通知で確認する必要があります。

たとえば、本人が「一時停止で止められた」と言っていても、正式な違反名や対象期間に入るかは、家族の記憶だけでは分かりません。

まずは通知書です。通知書に運転技能検査の対象と書かれているか、予約や問い合わせ先が書かれているかを見ます。

対象になる車種にも注意する

警察庁は、対象となる違反歴について、大型自動車、中型自動車、準中型自動車または普通自動車の運転に関して対象の違反行為を行った場合と説明しています。

家族が確認したいのは、「何の運転中の違反だったか」です。

確認すること:

  • 普通自動車での違反か
  • 仕事で使う車での違反か
  • いつの違反か
  • 通知書に運転技能検査の案内があるか

ここでも、本人の記憶だけで断定しない方がよいです。

親が「何か昔あった気がする」と言う場合、家族は不安になります。けれど、対象期間や車種、正式な違反名が分からないまま「検査対象だ」と決めつけると、本人は必要以上に追い詰められます。

使いやすい声かけ:

記憶だけでは分からないから、通知書を一緒に見よう。
対象と書かれているか、問い合わせ先に確認しよう。

運転技能検査では何をする?

運転技能検査は、実際にコース等で普通自動車を運転して、一時停止などの課題を行う検査です。

警察庁は、採点について、運転行為の危険性に応じて100点満点からの減点方式で行い、第一種免許は70点以上、第二種免許は80点以上が合格と説明しています。

警察庁資料では、主な課題として次のようなものが示されています。

  • 指示速度による走行
  • 一時停止
  • 右折・左折
  • 信号通過
  • 段差乗り上げ
  • 検査員が補助ブレーキを踏むなどした場合の減点

ここで、高齢者講習の実車指導と混同しないようにします。

高齢者講習は、現在の運転を振り返り、指導を受ける講習です。一方、運転技能検査は、一定の違反歴がある75歳以上の方が対象になる場合がある検査で、合否基準があります。

関連記事: 高齢者講習では何をする?

家族が通知書で見る7項目

通知書が届いたら、家族は次の7項目を確認します。

  1. 運転技能検査の対象と書かれているか
  2. 検査の予約方法
  3. 検査会場
  4. 検査日と免許更新期限の余裕
  5. 認知機能検査や高齢者講習との順番
  6. 持ち物
  7. 問い合わせ先

この7項目が分かれば、家族の会話はかなり落ち着きます。

避けたい会話:

違反したんだから、もう更新できないんじゃない?

使いやすい会話:

通知書に運転技能検査の案内があるね。
予約方法と期限を先に確認しよう。
分からないところは運転免許センターに聞こう。

本人を責めるより、手続きを進める方が先です。

違反歴の話を本人にするときの注意

違反歴の話は、本人のプライドに触れやすいです。

家族は「だから危ないと言った」と言いたくなるかもしれません。けれど、その言い方をすると、本人は反発しやすくなります。

避けたい言い方:

  • 前に違反したから当然だよ
  • もう運転は無理なんだよ
  • 自覚がないからこうなる
  • 家族の言うことを聞かないからだ
  • 検査に落ちたら返納して

使いやすい言い方:

  • 通知書に沿って確認しよう
  • 対象かどうかは書類で見よう
  • 予約と期限を先に押さえよう
  • 不安なら相談窓口にも聞こう
  • 検査と生活の準備は分けて考えよう

違反歴の話は、本人を責める材料ではなく、必要な手続きを確認する材料です。

不合格だった場合の記事へつなぐ前に

運転技能検査の対象と分かると、家族はすぐ「不合格だったらどうなるのか」を調べたくなります。

それ自体は自然です。ただ、まだ検査を受ける前から、本人に「落ちたら返納」と言うのは避けた方がよいです。

先に確認すること:

  • 検査の予約が取れているか
  • 受検までに体調を整えられるか
  • 会場までの移動手段があるか
  • 同じ日に他の手続きがあるか
  • 不安が強い場合に相談できる先はあるか

不合格だった場合の流れは、別記事で整理します。

関連記事: 運転技能検査に不合格だった場合

無料体験ナビで確認できること・できないこと

当サイトの無料体験ナビは、75歳以上の免許更新や認知機能検査の流れを理解するための補助です。運転技能検査の対象かどうか、合否、免許更新の可否を判定するものではありません。

できること:

  • 75歳以上の免許更新で関係する制度を整理する
  • 認知機能検査や高齢者講習との違いを確認する
  • 家族が通知書、予約、持ち物、相談先を整理するきっかけにする
  • 運転技能検査への不安を家族で話す材料にする

できないこと:

  • 運転技能検査の対象かどうかを判定する
  • 運転技能検査の合否を予測する
  • 免許更新の可否を判定する
  • 運転可否や返納要否を決める

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不安が強いときの相談先

運転技能検査の対象かどうか、予約、会場、持ち物、期限は、通知書と都道府県警察の案内を確認します。分からない場合は、運転免許センターや通知書の問い合わせ先へ確認してください。

運転そのものに不安がある場合は、安全運転相談窓口も候補になります。警察庁は、全国統一の安全運転相談ダイヤル #8080 を案内しています。発信場所を管轄する都道府県警察の安全運転相談窓口につながります。

相談前にまとめたいこと:

  • 本人の年齢
  • 免許更新期限
  • 通知書に書かれている内容
  • 運転技能検査の対象と書かれているか
  • 家族が気になる運転場面
  • 車の傷や事故、ヒヤリハット
  • 通院や買い物で車が必要な理由

関連記事: 安全運転相談ダイヤル

よくある質問

Q. 75歳以上なら全員が運転技能検査を受けますか?

全員ではありません。警察庁は、75歳以上で一定の違反歴がある方について、運転技能検査に合格しなければ運転免許証の更新を受けることができないと説明しています。対象かどうかは通知書と都道府県警察の案内を確認してください。

Q. どの違反が対象になりますか?

警察庁は、対象となる違反行為として、信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反、踏切不停止等・遮断踏切立入り、交差点右左折方法違反等、交差点安全進行義務違反等、横断歩行者等妨害等、安全運転義務違反、携帯電話使用等を挙げています。

Q. 何年前の違反まで見られますか?

警察庁は、運転免許証の有効期間が満了する日の直前の誕生日の160日前の日の前3年間に、対象の違反行為を行った方が対象になると説明しています。単純に今日から3年前ではないため、通知書と運転免許センターの案内を確認してください。

Q. 一時停止違反があると必ず対象ですか?

家族の記憶だけで断定しないでください。正式な違反名、対象期間、車種、通知書の記載を確認する必要があります。分からない場合は、通知書の問い合わせ先や運転免許センターへ確認します。

Q. 運転技能検査と高齢者講習は同じですか?

同じではありません。高齢者講習は70歳以上の更新で関係する講習です。運転技能検査は、75歳以上で一定の違反歴がある方が対象になる場合がある検査で、合否基準があります。

Q. 家族は何を手伝えますか?

通知書の確認、予約方法の整理、会場までの移動、持ち物確認、相談先への問い合わせ準備などを手伝えます。対象かどうかや合否を家族が決めるのではなく、公式案内に沿って手続きを進めます。

対象かどうかは通知で分かる|自分で判断しにくい理由

運転技能検査の対象になるかどうかは、警察が違反歴をもとに判断し、対象者には通知で案内されます。家族や本人が自分の違反歴を正確に思い出すのは難しいため、思い込みで判断せず、届いた通知書と都道府県警察の案内で確認するのが確実です。

警察庁は、75歳以上で一定の違反歴がある方は、運転技能検査に合格しなければ免許の更新を受けられないと説明しています。対象や違反の範囲は警察庁「運転技能検査について」で確認できます(確認日:2026年6月29日)。

対象でない人の更新の流れ

違反歴の条件に当てはまらない75歳以上の人は、運転技能検査の対象にはなりません。その場合は、認知機能検査と高齢者講習を受けて更新する流れが基本です。

自分が対象か分かりにくいときは、通知書の記載と、お住まいの都道府県警察・運転免許センターの案内で確認してください(確認日:2026年6月29日)。

まとめ

運転技能検査は、75歳以上で一定の違反歴がある方が対象になる場合があります。75歳以上の全員が受けるものではなく、通知書と都道府県警察の案内を確認することが出発点です。

対象となる違反行為には、信号無視、速度超過、横断歩行者等妨害等、安全運転義務違反、携帯電話使用等などがあります。ただし、家族の記憶だけで対象かどうかを断定せず、対象期間、車種、正式な違反名、通知書の記載を確認します。

大切なのは、違反歴を責めることではありません。予約、期限、会場、持ち物を整理し、不安が強い場合は運転免許センターや安全運転相談窓口へつなげることです。返納や運転制限の話は、本人の生活準備と相談先を含めて、別に整理していきます。

参考情報

  • 警察庁「運転技能検査について」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ginoukensa.html
  • 警察庁「高齢運転者対策の概要」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/pdf/r08_koureiuntengaiyou.pdf
  • 警察庁「安全運転相談窓口について」: https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/conferennce_out_line.html

執筆・編集情報

  • 執筆・編集: 親の運転相談室 運営者
  • 専門資格者による個別監修: なし
  • 主な確認先: 警察庁
  • 最終確認日: 2026年6月22日

本記事は一般的な情報整理を目的としており、個別の運転可否、医学的診断、法的判断を行うものではありません。

執筆・編集情報

  • 執筆・編集:親の運転相談室 運営者
  • 専門資格者による個別監修:なし
  • 主な確認先:警察庁、都道府県警察、厚生労働省、国土交通省、自治体等(記事内容に応じて本文内に掲載)
  • 初回公開日:2026年06月22日
  • 最終確認日:2026年6月22日

本記事は一般的な情報整理を目的としており、個別の運転可否、医学的診断、法的判断を行うものではありません。





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