免許返納に必要な書類|本人が自主返納するときの持ち物チェックリスト

免許返納に必要な書類と本人確認の持ち物チェック 自主返納の手続き

親が「免許を返してもいい」と言ったあと、家族が最初につまずきやすいのが持ち物です。

運転免許証だけでよいのか。マイナ免許証を持っている場合はどうするのか。運転経歴証明書も同時に申請するなら写真がいるのか。住所が変わっているとき、本人確認書類は何を持てばよいのか。

免許返納の必要書類は、全国で考え方が共通する部分と、都道府県警察ごとに違う部分があります。警察庁は、自主返納の申請場所、受付時間、必要書類、要件などの詳細は各都道府県警察の運転免許センター等へ確認するよう案内しています。

この記事では、本人が自分で自主返納する場合に絞って、当日までに確認したい持ち物を整理します。代理人による返納は必要書類や制限が変わるため、ここでは概要だけにとどめます。

本人が返納するときの持ち物を先に確認

必ず確認
運転免許証、本人確認書類、受付場所、受付時間
必要になることがあるもの
写真、手数料、住所変更が分かる書類、マイナ免許証関連
地域差
都道府県警察ごとに窓口、予約、交付物、手数料が異なります

本記事は一般的な情報整理です。公式な免許手続、運転可否の判断、認知症診断、返納可否の決定を行うものではありません。実際の受付場所、予約の要否、手数料、写真、本人確認書類は、住所地の都道府県警察の最新案内で確認してください。

まず結論:本人が自主返納するときの基本チェックリスト

本人が有効期間内の免許を自主返納する場合、まず確認したい持ち物は次のとおりです。

確認するもの 持参が必要になりやすい場面 家族が見るポイント
運転免許証 返納のみ、運転経歴証明書の同時申請 現住所・氏名が今の情報と合っているか
マイナ免許証 マイナ免許証を持っている場合 免許証と両方持っている人は両方必要な地域がある
申請用写真 運転経歴証明書を同時申請する場合 受付場所によって不要・必要が分かれる
手数料 運転経歴証明書やマイナ経歴証明書を申請する場合 返納のみは無料の地域でも、証明書交付は有料の場合がある
現住所が分かる書類 免許証の住所が現住所と違う場合 住民票、マイナンバーカード、資格確認書、消印付き郵便物など、地域指定を確認する
本人確認書類 免許証を紛失している場合 受付場所が運転免許試験場に限られる地域がある
外国籍の方の追加書類 外国籍の方が申請する場合 在留カード、特別永住者証明書、住民票の写しなど、条件別に確認する

家族が当日に付き添うなら、「免許証はあるか」だけでなく、「返納のみか、運転経歴証明書も同時に申請するか」を先に決めておくと迷いにくくなります。

関連記事: 免許返納の手続きと必要なもの

全国共通で押さえたいこと

免許返納は、本人が自分の運転免許について申請する手続きです。本人が不要になった、または加齢に伴う身体機能の低下などで運転に不安を感じる場合、自主的に返納できます。

ただし、警察庁は、運転免許の停止・取消しの行政処分中の方や、停止・取消処分の基準等に該当する方などは自主返納できない場合があると案内しています。返納したい意思があっても、すべての人が同じ窓口で同じように手続できるわけではありません。

もう一つ大切なのは、必要書類の細部は住所地の都道府県警察で確認するという点です。運転免許試験場でできること、警察署でできること、日曜受付や予約の扱い、写真の扱い、紛失時の扱いは地域によって違います。

この記事のチェックリストは、家族内で抜け漏れを減らすための準備表として使ってください。最後は必ず住所地の都道府県警察の公式ページに当てはめます。

返納のみの場合に必要なもの

運転経歴証明書等の交付を希望せず、自主返納だけを行う場合、基本になるのは本人の運転免許証です。マイナ免許証を持っている場合は、マイナ免許証も対象になります。

たとえば警視庁は、本人による自主返納のみの申請で必要なものとして、運転免許証又はマイナ免許証を挙げています。いずれも持っている場合は両方が必要です。

大阪府警察も、自主返納のみのページで、運転免許証又はマイナ免許証を必要なものとして案内しています。両方保有している方は、その両方とも持参する扱いです。

ここから分かる実務上の注意点は、「昔ながらの免許証だけ探せばよい」と決めつけないことです。マイナ免許証を持っている、免許証とマイナ免許証の両方を持っている、住所変更が済んでいない、免許証を紛失しているなどの場合は、持ち物が増えたり受付場所が限定されたりします。

運転経歴証明書を同時に申請する場合

返納後の本人確認書類を考えるなら、運転経歴証明書を同時に申請するかどうかも確認します。

警察庁は、運転免許証を自主返納した方や、運転免許証の更新を受けずに失効した方は、運転経歴証明書の交付を受けることができると案内しています。また、平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用できるとされています。

ただし、運転経歴証明書を同時に申請する場合は、返納のみの場合より持ち物が増えることがあります。

追加で確認するもの なぜ必要か
申請用写真 運転経歴証明書の写真として使うため
交付手数料 運転経歴証明書、マイナ経歴証明書などの交付・記録に手数料がかかるため
マイナンバーカード マイナ経歴証明書との一体化を希望する場合
暗証番号等 マイナ経歴証明書やマイナポータル連携を希望する場合に必要になることがあるため

写真の扱いは地域差が出ます。警視庁は、運転免許試験場では申請用写真又は試験場で撮影した写真のいずれかを選べる一方、運転免許更新センター・警察署では持参した申請用写真が運転経歴証明書の写真になると案内しています。

大阪府警察は、同時申請時の必要なものとして写真1枚を挙げつつ、門真運転免許試験場又は光明池運転免許試験場で手続する場合は不要としています。ただし、紛失等で運転免許証等を持っていない方は、試験場で手続する場合でも写真が必要です。

同じ「運転経歴証明書を同時に申請する」でも、受付場所によって写真が必要かどうかが変わります。出発前に、住所地の警察のページで「写真」「手数料」「交付日」を確認してください。

関連記事: 運転経歴証明書とは?

本人確認書類が追加で必要になるケース

通常は返納する運転免許証そのものが本人確認の中心になります。ただし、次のような場合は追加書類が必要になることがあります。

免許証を紛失している

免許証又はマイナ免許証を紛失している場合、本人確認書類が必要になります。

警視庁は、紛失等で運転免許証又はマイナ免許証を持っていない場合、運転免許試験場のみの受付になり、住所、氏名、生年月日が確認できるものを持参するよう案内しています。

大阪府警察も、運転免許証等を紛失している場合は同時に再交付手続が必要になるとし、本人確認ができる証明書等の例として、マイナンバーカード、パスポート、資格確認書、学生証、社員証、郵便物等を挙げています。

紛失している場合は「警察署で済ませられる」と考えず、運転免許試験場でしか受け付けない地域がある前提で確認します。

住所や氏名が変わっている

返納する免許証の住所が現住所と違う場合は、現住所が分かる書類が必要になることがあります。警視庁は、住民票の写し、マイナンバーカード、資格確認書、旅券、在留カード、消印付き郵便物等を例示しています。

大阪府警察も、住所変更が伴う場合は住民票の写し又は消印のある郵便物等で新しい住所が確認できるものが必要とし、氏名変更が伴う場合は住民票の写しが必要と案内しています。

家族が確認するときは、免許証の表面だけでなく、住所が今の実家・施設・転居先と合っているかを見ます。転居後に免許の住所変更をしていない場合は、当日になって書類不足になりやすいです。

外国籍の方

外国籍の方は、在留資格や住民基本台帳法の適用の有無によって追加書類が変わります。警視庁と大阪府警察はいずれも、令和7年10月1日以降の扱いとして、在留カード、特別永住者証明書、住民票の写しなどの提示が必要になるケースを案内しています。

ここは条件分岐が細かいため、この記事だけで判断せず、住所地の都道府県警察の「外国籍の方」の欄を確認してください。

関連記事: 自主返納後の本人確認書類はどうする?

都道府県ごとに違うもの

全国で同じに見えて、実際には地域ごとに違いやすい項目があります。

違いが出る項目 確認する理由
受付場所 運転免許試験場、免許更新センター、警察署など、扱いが分かれる
受付時間 平日のみ、日曜受付あり、昼休み時間帯の除外などがある
予約の要否 日曜受付や一部手続で予約制の地域がある
写真の要否 試験場なら不要、警察署なら必要などの差がある
即日交付か後日交付か 運転経歴証明書の受け取り日が変わる
紛失時の受付 試験場のみ、警察署不可などの制限がある
マイナ免許証・マイナ経歴証明書 取り扱える窓口が限定されることがある

警視庁では、運転経歴証明書を同時申請する場合、運転免許試験場では即日交付できる一方、運転免許更新センター・警察署では受け取りまで2週間程度かかると案内しています。

大阪府警察では、門真運転免許試験場や光明池運転免許試験場では当日交付・当日記録の扱いが示される一方、警察署では後日交付になる場合があります。また、日曜受付は門真運転免許試験場で予約制など、地域独自の運用があります。

つまり、必要書類は「都道府県名 + 自主返納 + 必要なもの」で確認するだけでは足りません。本人が行く予定の窓口まで決めたうえで、その窓口で必要なものを確認するのが安全です。

代理返納はこの記事では概要だけ

本人が病気等で窓口へ行けない場合、代理人による申請が認められる地域があります。ただし、必要書類は本人申請と同じではありません。

警視庁は、代理人による手続では、必要書類に加えて委任状と代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものが必要と案内しています。大阪府警察は、代理人申請について、マイナ免許証及びマイナ経歴証明書に関する申請・手続は代理人が行えないこと、運転免許証を紛失している場合は代理人による自主返納手続ができないことを案内しています。

代理返納は、本人の意思確認、委任状、代理人の本人確認、マイナ免許証の扱い、紛失時の制限などが絡みます。この記事では本人申請の持ち物に限定し、代理返納は別記事で整理します。

関連記事: 免許返納は家族が代理でできる?

家族が前日に確認する順番

前日に家族が確認するなら、次の順番にすると漏れにくくなります。

  1. 本人が返納する意思を持っているか確認する
  2. 返納のみか、運転経歴証明書も同時に申請するか決める
  3. 住所地の都道府県警察の公式ページを開く
  4. 本人が行く受付場所を決める
  5. 受付時間、予約の要否、日曜受付の扱いを確認する
  6. 運転免許証、マイナ免許証、マイナンバーカードの有無を確認する
  7. 住所・氏名が現在の情報と合っているか確認する
  8. 写真、手数料、本人確認書類、外国籍の方の追加書類を確認する
  9. 当日の往復交通手段を決める
  10. 返納後に身分証として何を使うかを確認する

本人に伝えるときは、必要書類の話だけを詰め込まない方が進みやすいです。

明日持っていくものを一緒に確認しよう。
免許証と、マイナ免許証があるならそれも見ておこう。
運転経歴証明書を作るなら写真や手数料も地域の案内で確認しておくね。

「忘れたら大変」「これがないと返納できない」と強く言いすぎると、本人が手続きそのものを重く感じます。家族は、本人の意思を尊重しながら、当日の不安を減らす係に回るのが現実的です。

関連記事: 返納前に確認するチェックリスト

まとめ

免許返納に必要な書類は、返納のみか、運転経歴証明書も同時に申請するかで変わります。本人が自主返納する場合の基本は、運転免許証又はマイナ免許証です。両方持っている人は両方必要になる地域があります。

一方で、写真、手数料、本人確認書類、住所変更時の追加書類、外国籍の方の書類、紛失時の受付場所は、都道府県警察ごとの差が出ます。特に運転経歴証明書を同時に申請する場合は、受付場所によって写真の要否や交付日が変わります。

家族は、全国共通の考え方を押さえたうえで、最後に住所地の都道府県警察の公式ページを確認してください。返納手続きは、本人の生活を急に狭めるためではなく、返納後の本人確認と移動手段を落ち着いて整えるための入口です。

関連記事: 自主返納・手続きハブ

公式情報・確認日

執筆・編集情報

  • 執筆・編集:親の運転相談室 運営者
  • 専門資格者による個別監修:なし
  • 主な確認先:警察庁、都道府県警察、厚生労働省、国土交通省、自治体等(記事内容に応じて本文内に掲載)
  • 初回公開日:2026年06月22日
  • 最終確認日:2026年6月22日

本記事は一般的な情報整理を目的としており、個別の運転可否、医学的診断、法的判断を行うものではありません。

家族が前日に確認する持ち物メモ

本人が「明日返納に行く」と決めたあとでも、家族は前日にもう一度だけ持ち物を確認しておくと安心です。免許証が手元にあるか、住所や氏名が現在の本人確認書類と一致しているか、運転経歴証明書を同時に申請するか、写真や手数料が必要な地域か、帰りの移動手段を決めているかを見ます。返納の当日は本人の気持ちが揺れやすいため、窓口で慌てないように、必要書類と帰宅手段を紙にまとめておくのが実務的です。

前日確認 見るポイント 家族の補助
免許証 有効な免許証が手元にあるか。紛失している場合は窓口案内を確認する。 財布、車内、引き出しを本人と一緒に探す。
本人確認 マイナ免許証や住所変更がある場合、追加書類が必要にならないか。 住民票、保険証、マイナンバーカード等の扱いは地域案内で確認する。
運転経歴証明書 同時申請するか、写真や手数料が必要か。 本人が身分証として使いたい場面を聞いておく。
帰りの移動 返納後は本人が運転して帰れない。 家族送迎、タクシー、公共交通を先に決める。
車の扱い 返納後も車が家に残るか。 鍵、保険、名義、売却・廃車の予定を別日に整理する。

窓口で聞かれたときに答えやすいこと

  • 本人が自主返納する意思を持って来ていること。
  • 運転経歴証明書を希望するかどうか。
  • 住所や氏名に変更があるか。
  • 代理ではなく本人が来ているか、付き添い家族は誰か。
  • 返納後の帰宅手段が決まっているか。

必要書類は都道府県警察ごとに異なります。最終確認は、当日行く免許センターまたは警察署の公式案内で行ってください。



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